研究概要 |
広葉樹や針葉樹の葉を対象とした島津光合成蒸散測定装置は解放系で、流入と流出のCO_2濃度差測定するが接続するリーフチャンバーの受光部面積がタケ科植物の葉測定に適当でないため、これを改良した。今回はマダケとモウソウチクの最大光合成,呼吸を12月上旬に測定し、ホウライチクについては11月下旬と12月上旬に測定した。その後も冬季の光合成能を知るため、1月下旬、2月上旬にも測定を行った。同時にクロロフィル量についても測定した。その結果、クロロフィル量(値)は3種とも35前後で季節による差も殆んど認められなかったが、モウソウチクがやや低い程度であった。このため、Pg/chl値は1,2月に低下した。そして、マダケとホウライチクは冬季に殆んど光合成をしていないようであるが、モウソウチクは動きが認められ、タケノコの生育が関係すると思われた。
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