研究課題/領域番号 |
05454089
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大方 昭弘 東北大学, 農学部, 教授 (50241550)
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研究分担者 |
伊藤 絹子 東北大学, 農学部, 教務職員 (90191931)
片山 知史 東北大学, 農学部, 助手 (30224455)
本多 仁 東北大学, 農学部, 助手 (90165613)
大森 廸夫 東北大学, 農学部, 助教授 (60152253)
菅原 義雄 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (20005614)
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キーワード | アミ類(Mysidacea) / 砂浜波打ち際斜面 / 最大日摂食量 / 食物摂取速度 / 分布密度 / 排泄速度 / 転化効率 |
研究概要 |
砂浜浅海域に生息するアミ類、特にArchaeomysis kokuboiについて、浅海域生物群集の生物生産過程に占める構造的・機能的地位を明らかにするために、現場観測及び室内における飼育実験を行い、下記の結果を得た。 1.砂浜波打ち際斜面に生息するアミは、打ち寄せ波のつくる砂浜のカプス構造の中の、引き波の集まる谷部に分布密度が高く、夜間やや沖側の水中を遊泳して摂食する。 2.アミの胃内食物は、Copepods、Diatoms、Dinoflagellateなどであり、量的にはCopepodsなどの動物が多い。 3.食物摂取速度及び代謝速度を求めるための飼育実験 1)不断摂食が可能な条件下で、最大日摂食量を求めるためには、実験室内の飼育環境に6日間程度馴化させたものを用いる必要がある。 2)水温15℃、照度0〜100luxの条件下で、アルテミア幼生を食物とした場合、24時間摂食量は約1.78g、アミの体重(湿:0.01274g,乾:0.00204g)に対する摂食量比は、湿重量では24.8%、乾重量では39.7%である。 3)24時間摂食量のうち、夜間摂食量は74.9%、昼間摂食量は25.1%である。 4)従来困難とされていたArchaeomysis kokuboiの飼育実験が可能となった。 5)食物の消化速度・転化効率を求めるために、現在摂食行動と食物の消化管内滞留時間及び未消化物の排泄速度を測定中である。
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