研究課題/領域番号 |
05454099
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 光剛 筑波大学, 農林工学系, 教授 (40018528)
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研究分担者 |
足立 泰久 筑波大学, 農林工学系, 助手 (70192466)
宮崎 龍雄 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (80142230)
遠藤 織太郎 筑波大学, 農林学系, 教授 (30143754)
前川 孝昭 筑波大学, 農林工学系, 教授 (40015665)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 畑地潅漑 / 霞ヶ浦用水 / アオコ / 作物生理 / 沈降浮上 / オゾン / 紫外線 / Chl-a |
研究概要 |
河川、湖沼などの水源の富栄養化に伴い、異常発生するアオコの畑地潅漑用水への混入が、水利システム運用の障害となっている。そこで、畑地潅漑用水の水質およびその適正な基準に対する考え方を明らかにする目的で、以下の共同研究が実施された。 (1)畑地潅漑用水の水質障害の実体を明らかにする為に、霞ヶ浦用水システムの全般に渡る流量および各種水質項目を測定し、送水過程に伴う水質変動構造を重回帰分析によって解析した。一方、潅漑施設及び作物に対する障害の観点から、アオコの水質指標としてのCh1-aの限界値を予測し、重回帰分析の結果に基づいて各種水質項目の限界値を推定した。(鈴木) (2)潅漑水の水質濃度と作物生理システムの関係を明らかにする為に、雨よけハウス内におけるソバを対象にポット試験および圃場試験による生育状態、収量に対する水質悪化の影響の検討がなされた。その結果、アオコ混入しない場合には若干分枝の種子数、種子重が少なくなるものの、分枝数、個体の種子重、茎重、千粒重には有意さは認められなかった。(遠藤) (3)アオコの分離特性と水質負荷として考えた場合の酸素消費特性を実験により考察した。初年度は手法の開発、次年度はそれに基づいた測定が行われた。その結果、アオコの分離特性を定量化する上で基本となる細胞の密度とその酸素消費原単位が決定された。(足立) (4)アオコ防止策の有効性を検討するために、その分離過程がオゾン紫外線処理及びタンニン酸添加を対象に検討された。その結果、オゾンおよび紫外線のアオコの生理活性に対する阻止効果が照射強度と処理時間の関係で示され、フロック形成はその関係に大きな影響を及ぼすことが明らかにされた。(前川、宮崎)
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