1.国際シンポジウムの企画と開催 里山・田園環境の保全に対する市民、行政、企業等の認識を高めるための情報提供手段として、シンポジウムの開催を取り上げ、その企画から実施に至る的確なシステムを明らかにするため、英国BTCV、ならびに(社)大阪自然環境保全協会、研究協力者であるボランティア・リーダーとの連携で、シンポジウム「英国BTCVの活動と日本における展開と連帯」を実施した。その結果、システム化のための具体的な指針が得られた。 2.国際保全合宿(International Conservation Working Holidays)の企画と実施 英国BTCVが実施している保全合宿のシステムと手法を我が国に導入し、その可能性を探るために、BTCVとの連携により、和歌山県橋本市と大阪府八尾市ほかにおいて、それぞれ10日間の国際保全合宿を計画・実施した。英国から延べ10人のボランティア、ならびに多数の地域住民、都市住民の参加で行った結果、我が国における可能性が確かめられるとともに、その的確な企画・運営システム策定のための指針が得られた。 3.行政等が進める市民参加の活動促進施策に対する助言、指導と可能性の評価 行政等が市民及び農林業者を啓発・支援して、市民参加による里山・田園環境の保全を進めようとする施策について、以下の事例について、そのシステムづくり、リーダー養成セミナー・実習等の実施について、助言・指導を行うとともに、その経過から可能性と潜在力を評価した。 (1)ひょうご豊かな森づくり(兵庫県) (2)飛鳥の森づくり(建設省) (3)箕面の森づくり(大阪府箕面市) (4)ふるさとの景観づくり(高知県中土佐町) 4.平成5年度及び以上の平成6年度の結果に、今後さらに不足の調査を加え、研究成果報告書をまとめる。
|