研究概要 |
1.卵巣の潅流培養装置の改良を試みた。とくに培養装置から酸素ガスが流出しにくくした。これによって培養液のpHが比較的安定した。破裂した卵胞からの卵を採取しやすくするため,卵巣を納める卵巣チャンバーとして50mlビーカー(直径6cm×深さ3cm)を用い,このチャンバーに卵巣と培養液を入れ,これらを流動パラフィンでおおった。 2.山羊卵巣を0,3,6時間培養したときの培養液中のグルコース含量は103,77および62mg/100mlであり,乳酸の含量は11,28および53mg/100mlであった。これらの成績から,潅流培養中も山羊卵巣が代謝機能を維持していることが推察できた。 3.4〜6時間培養後も,卵胞や黄体に3β-水酸基脱水素酵素とグルコース-6リン酸脱水素酵素の活性が認められた。
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