研究課題/領域番号 |
05454160
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
中澤 淳 山口大学, 医学部, 教授 (90025594)
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研究分担者 |
胡麻田 学 山口大学, 医学部, 助手 (80243632)
井上 幸江 山口大学, 医学部, 講師 (60159978)
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キーワード | アデニンヌクレオチド / アデニル酸キナーゼ / アイソザイム / 細胞内局在 / ジーンターゲッティング |
研究概要 |
アデニル酸キナーゼは、アデニンヌクレオチドの相互変換反応を触媒とする酵素であり、動物には組織分布、細胞内局在の異なる3種のアイソザイム(AK1、AK2、AK3)が存在する。本研究は、これらのアデニル酸キナーゼアイソザイムがどのような代謝調節上の意味を持つのかを明らかにすることを目的として実験を行っている。 まず、3種のアイソザイム酵素を特異的に検出するために、それぞれの蛋白の一次構造を比較し、ペプチドの合成および抗体作成を依頼した。得られた抗血清の特異性を精製した3種のアイソザイム酵素を用いて検討し、識別できることを確認した。 また、実験系として用いるHela細胞が3種のアイソザイム酵素を発見していることをmRNAおよび酵素蛋白のレベルで確認した。 3種のアイソザイムの機能は、それぞれの酵素の遺伝子とneo遺伝子またはhyg遺伝子との融合体を作り、Hela細胞に導入し、相同的組換えによるgene disruptionを行い、得られた変異株について調べることにしているが、3種の酵素の遺伝子のうちAK2に関して遺伝子が単離されていなかったので、Hela細胞のcDNAライブラリーを作製しヒトAK2cDNAを単離した。このAK2cDNAの塩基配列を決定し、これをもとに現在ヒトAK2ゲノムDNAの解析を行っている。 一方、ヒトAK1ゲノムDNAおよびヒトAK3cDNAはすでに単離してあるのでneo遺伝子との融合プラスミドの作製にとりかかっている。
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