• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

酵素蛋白質のlipoylation機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454161
研究機関徳島大学

研究代表者

本川 雄太郎  徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (40004585)

キーワードリポ酸 / リポ酸転移酵素 / lipoyl-AMP / グリシン開裂酵素系 / H-protein
研究概要

リポ酸はグリシン開裂酵素系のH-proteinやpyruvateなどα-keto acid dehydrogenase complexのacyltransferaseの補欠分子族として,それらの特定のリジン残基に結合している.平成5年度に我々はウシ肝ミトコンドリアからリポ酸をapoH-proteinに結合させる反応を触媒するリポ酸転移酵素(lipoyltransferase)の分離を試み,lipoyltransferaseIとIIと命名した2種のisoformを得,そのうちのlipoyltransferaseIIを単一の蛋白質として精製した.
両酵素はapoH-proteinを基質として精製されたが,本年度はこれらがH-proteinのみらずpyruvate,α-ketoglutarate,及びbranched-chain α-keto acid dehydrogenase complexのacyltransferaseにもリポ酸を転移するか否かを検討した.それらのcDNAよりlipoyl domainをPCRで増幅し,cloningを行ない,その転写・翻訳産物を基質としてリポ酸転移反応を行なった.予備的実験によれば,両酵素はいづれのlipoyl domainにもリポ酸を転移する反応を触媒した.この結果は同一の酵素が4種のアポ蛋白質を認識してリポ酸の転移を触媒することを示唆する.
LipoyltransferaseIとIIのN-末端アミノ酸配列と,lysylendopeptidase消化で得られたpeptideのアミノ酸配列を決定した.それを基にoligonucleotideを合成し,それをprobeとしてウシ肝cDNA libraryのscreeningを現在行なっている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤原和子: "Purification and characterization of lipoyl-AMP:N^ε-lysine Lipoyltransferase from bovine liver mitochondria" J.Biol.Chem.269. 16605-16609 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi