研究課題/領域番号 |
05454224
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高野 健人 東京医科歯科大学, 医学部・公衆衛生学, 教授 (80126234)
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研究分担者 |
竹内 幸子 東京医科歯科大学, 医学部・公衆衛生学, 助手 (90251503)
中村 桂子 東京医科歯科大学, 医学部・公衆衛生学, 助手 (00211433)
本橋 豊 東京医科歯科大学, 医学部・公衆衛生学, 助教授 (10174351)
佐藤 千史 東京医科歯科大学, 医学部・保健衛生学科, 教授 (60154069)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 肝細胞 / 低酸素 / 肝障害 / 抗酸化物質 / グルヌチオン / 時刻依存性 / 複号影響 / Food |
研究概要 |
低酸素条件下におけるラット肝細胞障害に及ぼす食品中抗酸化物質の影響とその時刻依存性を調べるために、平成5年度にひき続き実験的研究を行った。四塩化炭素によるラット肝細胞障害モデルに対するビタミンEの効果の研究については、免疫組織学的手法を用いて、c-Ha-ras遺伝子産生物質の肝組織中の局在について調べた。その結果、四塩化炭素により、とく門脈域を中心にc-Ha-ras遺伝子産物の発現が強いことが明らかとなった。ビタミンEの予防効果は明期に明かに認められたが、暗期には明らかでなかった。つぎに、塩化第2鉄の肝細胞障害に対する効果を調べる実験を行ったところ、塩化第2鉄は四塩化炭素による肝細胞障害に予防的作用があり、しかも暗期にその予防効果は強い傾向が認められた。塩化第2鉄の予防効果は低酸素条件の同時負荷により低下した。塩化第2鉄の肝細胞障害減弱効果は、塩化第2鉄の前投与により、内因性の抗酸化物質が誘導されることと関係していることが示唆された。以上より、食品中抗酸化物質はラット肝障害モデルに対して予防的に作用し、しかもその作用には時刻依存性効果のあることが明かになった。この結果は食品中抗酸化物質の生体影響を評価する際して、十分に考慮されるべきであると考えられた。
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