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1993 年度 実績報告書

児童・生徒を対象とした成人病予防の地域ぐるみでの対策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454226
研究機関島根医科大学

研究代表者

多田 學  島根医科大学, 医学部, 教授 (80127521)

研究分担者 阿部 美代子  島根医科大学, 医学部, 助手 (40177043)
岸本 拓治  島根医科大学, 医学部, 助教授 (00116394)
キーワード成人病 / 学童期 / 健康教育 / 肥満予防
研究概要

島根県下のH町全校小学校3校(2、4、6年生437人)・中学校1校(2年生147人)を対象に、生活アンケート調査、健康診断を実施した。また、平成6年度に成人病予防のための健康教育とその教材の保健副読本が3月完成予定である。
アンケート結果は、給食以外の食物摂取頻度(6群)のバランスは、小中学校共に緑黄色野菜の摂取率が34.9%、29.3%と低率であった。間食はジュース、菓子、スナック菓子がそれぞれ約30%前後摂取されていた。起床時刻は平均すると午前6時50分前後、就寝時刻は小中9時50分、10時50分と中学生になると受験勉強の影響がでていた。体育以外の運動は、部活が少ない小学生は54.1%と低率で、中学生は84.7%と部活による運動が増加していた。
健康診断結果の主なものは、高血圧出現率が小2年・4年・中2年では平均1.0〜1.5%と低率であったが、小6年女子で7.5%と高率であった。高コレステロール出現率は小・中で7.3〜12%であり、女子に高率な傾向がみられた。一方、低HDLコレステロール値が小学2年を除いて6〜12%にみられ、小学2年が平均12%と高率であり、特に女子の18.5%は高率であった。総コレステロール高値者54名と総コレステロール正常者54名について、心電図の検査を実施したが、有所見率には15%弱と13%弱で差がなく、どの所見も放置すればよいものであった。平成5年6月に保健授業への児童・生徒成人病予防のための健康教育を取り入れ、保健教育前後の保健知識のアンケートを実施し、その結果を比較すると、20〜40%の知識の向上がみられた。しかし、それらの内容の理解となるとほとんどの小学生・中学生共に向上はみられなかった。加えて生活の中での実行になるとより困難なものと思われる。平成6年度には、成人病予防副読本を活用して健康教育に取り組むところである。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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