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1993 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルスの持続感染およびinterferon耐性機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05454243
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

佐藤 千史  東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (60154069)

研究分担者 黒崎 雅之  東京医科歯科大学, 医学部, 医員
榎本 信幸  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20251530)
キーワードC型肝炎ウイルス / interferon / 慢性肝炎
研究概要

平成5年度には(1)C型肝炎臨床像とHVRの変化・多様性との関連を多数例について検討した。HVRの塩基配列決定はPCR産物のdirect sequencingを基本とし、quasispeciesの分析にはSSCPによるscreeningを用いた。HCV subtype(mixed primerによるNS5のtyping)およびHCV-RNA量(competitive RT-PCR)との関連も検討した。HCV感染は感染から慢性肝炎、肝硬変を経て肝癌にいたるまで20-30年の長期の経過をとって肝病変が進行してゆく。またこの間の炎症の強さも経過とともに変動し、HCV持続感染のなかにも幅広い病態が存在する。慢性肝炎では特に炎症の強い症例でHVRの変異が高頻度に認められた。またHVRの多様性は病期が進むにつれて増し、病態に関連して変動する可能性が示された。即ち、quasispeciesは病期が進行するに従って多様化することが明かとなった。しかしHCV subtypeとの関連は認められなかった。Quasispeciesの構成は末梢血と肝内では差が認められなかったが、肝癌組織と非癌部では差が認められ、病態と何らかの関連があることが示唆された。IFN耐性HCVの発生と変化および多様性との関連について同様の方法を用いIFN治療例についてHVRの変化・多様性を経時的に検討した。この結果、quasispeciesが多様な方がIFN治療に対して有意に抵抗性であったが、多様でなくても抵抗性であったものも存在した。特定のquasispeciesの消失が認められる症例があり、quasispecies間でもIFN感受性に差のあることが示唆された。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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