研究課題/領域番号 |
05454251
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
小林 俊夫 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (80020775)
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研究分担者 |
吉村 一彦 信州大学, 医学部・附属心脈管研究施設, 助教授 (70174985)
本田 孝行 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (80238815)
藤本 圭作 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70242691)
久保 恵嗣 信州大学, 医学部, 講師 (80143965)
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キーワード | 高地 / 肺水腫 / 低酸素 / 呼吸調節 / 低酸素換気応答能 |
研究概要 |
A 臨床的検討 入院した2例の高地肺水腫患者について以下の検討をおこなった。1)気管支肺胞洗浄液の解析、2)呼吸調節の異常の検索 高地肺水腫患者の気管支肺胞洗浄液の細胞分画では、好中球とリンパ球の増加がみられ、蛋白濃度の増加が認められた。また、IL6、IL8などのサイトカインを測定中である。また、呼吸調節機能として、低酸素換気応答能は低下していたが、炭酸ガス換気応答能は正常であった。 B 高地肺水腫患者の低酸素性換気抑制の測定 本研究予算で備品として購入した低酸素性換気抑制測定装置で測定結果についてこれまでの報告と比較して妥当性を検討した。その結果、機器に対する習熟あるいは若干の改善すべき点を把握したので、次年度には、健常群および高地肺水腫患者の低酸素性換気抑制の測定が可能である。 C 高地肺水腫の胸部X線写真の解析 多数例の高地肺水腫患者の入院時および回復時の胸部X写真を比較検討して、高地肺水腫の特徴について検討した。 D 高地居住民の運動耐応能について 中国青海省高原医学研究所の格日力博士と協力して、高地住民であるチベット族に運動負荷試験を行い最大酸素摂取量、最大運動量、乳酸産生量、血液ガス、anerobic thresholdなどのデータを解析し、高地順応機序を分析し、さらに高地肺水腫の成因について有益な情報を得た。
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