研究課題/領域番号 |
05454254
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
北村 諭 自治医科大学, 医学部, 教授 (60010427)
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研究分担者 |
石井 芳樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (20254914)
小林 淳 自治医科大学, 医学部, 講師 (90195785)
管間 康夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (20187636)
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キーワード | 接着分子 / びまん性肺疾患 / サルコイドーシス / ICAM-1 / 放射線肺臓炎 |
研究概要 |
1)サルコイドーシスにおける血中および気管支肺胞脆洗浄液中の可溶性ICAM1測定の意義と臨床的有用性についての検討:サルコイドーシス患者(サ症)の血中および気管支肺胞洗浄液(BALF)中の可溶性intercellularadhesion molecule-1(sICAM-1)をELISA 法によって測定し、疾患の活動度や種々の臨床的パラメーターとの相関を検索し、その測定の意義と有用性について検討した。血中sLCAM-1は、サ症では健常者と比較して、有意に高値を示した。この値は、血中sl-2R値とよく相関していたが、血中ACE値との相関は認めなかった。BALF中sICAM-1値も、健常人と比し高値を示し、BALF中リンパ球数と正の相関が認められた。血中およびBALF中sICAM-1値は、臨床病期の進行に伴いい高値を示す傾向が見られた。経過を追って測定し得た症例では、自然寛解或いは悪性に伴って血中およびBALF中のsICAM-1 もその病勢を反映して変動した、サ症における血中およびBALF中のsICAM1 の測定は、その病態解析の面からのみならず、疾患の活動度の判定など臨床的にも有用である可能性が唆された。 2)放射線肺臓炎患者の気管支肺胞洗浄液および血清中の可溶性接着分子ICAM-1を測定し、ICAM-1が肺臓炎発症に重要な役割を果たしているという知見を得た。 3)ラットのエンドキシン気管注入による急性肺傷者モデルを用いて好中球の接着分子CD18に対する抗体が肺への好中球の浸潤を抑制しうる事を証明した。
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