• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

好酸球機能抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454256
研究機関東邦大学

研究代表者

富岡 玖夫  東邦大学, 医学部・付属佐倉病院, 教授 (20009632)

研究分担者 落合 賢一  東邦大学, 医学部・付属佐倉病院, 研究生
松村 竜太郎  東邦大学, 医学部・付属佐倉病院, 助手 (70246742)
鏡味 勝  東邦大学, 医学部・付属佐倉病院, 助手 (50233656)
キーワード好酸球 / アポトーシス / BcI-2 / Fas抗原 / 高親和性IqE受容体 / Focal adhesion kinase
研究概要

本研究では、アレルギー性炎症の機構さらに治療方法の解明に必要な好酸球機能抑制機構の解析、特に1)好酸球の分化およびアポトーシスの分子生物学的解析、2)好酸球表面の接着分子、受容体の発現制御機構の解析を目的とした。本年度研究実績は以下に記したものである。
1.好酸球のアポトーシスの制御機構の解析では、好酸球に対するIL-5の抑制効果がプロトオンコジーン蛋白の一種であるBcI-2の発現(蛋白およびmRNA)に依存すること、さらにBcI-2のS-オリゴアンチセンスcDNAの投与で好酸球アポトーシス抑制効果がブロックできることを確認した。この結果についてJ. Immunol誌に論文投稿したが、1)IL-5濃度が生理的濃度より高いこと、および2)濃度依存性に加えbcI-2分子発現の経時変化を示すよう指摘を受けた。この点を再検討し、IL-5(250pg/ml)にても好酸球のアポトーシス抑制に相関したbcI-2分子発現が経時的に惹起されることを確認した。この結果は平成7年10月日本アレルギー学会シンポジウムにおいて発表した。現在新たな結果を加え論文投稿中である。IFN-γの好酸球生存延長効果についてはbcI-2発現と相関しないと結論した。現在bcI-2関連遺伝子であるbcI-xおよびbak発現との相関を検討中である。
2.モノクローナル抗体を用いてFas分子を介したHL-60より誘導されたヒト好酸球細胞ラインYY-I内で起こるシグナル伝達を解析した。免疫沈降法によるFas分子と共沈するチロシンキナーゼを中心に解析では有意な分子は得られていない。
3.In vitroで好酸球での高親和性IgE抗体受容体(FcεRI)発現の制御因子を解析中である。IL-4、IL-5、IL-4&IL-5、TGF-βを添加した培養ではFcεRI発現誘導されなかった。これに対して、IFN-γによる末梢血好酸球およびYY-I細胞でのFcεRIa鎖蛋白発現誘導を確認した。
末梢血好酸球およびヒト好酸球細胞ラインYY-Iに固相フィブロネクチン刺激を行い、focal adhesion kinase(pp125^<FAK>)のリン酸化が誘導されることを確認した。この反応がVLA-4を介するか否かを検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 富岡玖夫: "Effect of Interleukin-4 and Interferon-γ on Interleukin-3-and Interleukin-5-induced Eosinophil Differentiation from-Human Cord Blood Mononuclear Cells." Clinical and Experimental Immunology. 99. 124-128 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi