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1993 年度 実績報告書

Globoid cell leukodystrophyの分子遺伝学・生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454260
研究機関九州大学

研究代表者

後藤 幾生  九州大学, 医学部, 教授 (20038631)

研究分担者 山田 猛  九州大学, 医学部, 助手 (50230462)
小林 卓郎  九州大学, 医学部, 助教授 (40158902)
キーワードKrabbe病 / GalactosylceramidaseI / Globoid cell leukodystrophy / cDNAクローニング
研究概要

遺伝性脱髄疾患の一つにgalactosylceramidaseIが欠損しているKrabbe病(GLD)がある。我々はこの10年間本疾患の病態に関して研究を行ってきており、galactosylceramideの分解は二つの酵素で触媒され、そのうちgalactosylceramidaseIのみがGLDで欠損し、galactosylceramidaseIIは正常であることを報告した。この結果ヒトおよびマウスGLDでgalactosylceramideは蓄積せず、galactosylsphingosineのみが蓄積することを明らかにした。蓄積したgalactosylsphingosineは細胞毒であるため、ミエリン形成細胞であるオリゴデンドログリアやシュワン細胞が死滅し、脱髄が起こると考えられる。今回の研究目的は欠損酵素の分子生物学的特徴を明らかにすることである。平成4年度はブタの腎臓より従来の方法を改良し、約200000倍まで精製を行った。最終産物はSDS-PAGEで単一のバンドを示し、分子量は54KDであった。N末端のアミノ酸配列をブロッティングの後アミノ酸シーケンサーで検索したところ11個の連続した配列が決定され、その配列はコンピューターにて全く新しいペプチドの可能性が示唆された。また、endopeptidase処理したペプチド断片の分析でも2ケの新しいペプチド配列が見いだされた。これらのアミノ酸配列をもとにPCRを用いて、あるいはスクリーニングによりブタ腎臓より作成したcDNAライブラリーを鋳型にcDNAクローニングを開始したが、目的とするクローンはまだ得られていない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshimura,T.: "Involvement of protein kinase Cin the proliferation of cultured Schwann cells" Brain Res.617. 55-60 (1993)

  • [文献書誌] Sasagasako,N.: "Prenatal diagnosis of congenital sialidosis" Clin. Genet. 44. 8-11 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2019-02-28  

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