研究課題/領域番号 |
05454271
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
葛谷 恒彦 大阪大学, 医学部, 助教授 (80150340)
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研究分担者 |
西田 昌司 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
星田 四朗 大阪大学, 医学部, 助手 (80238732)
堀 正二 大阪大学, 医学部, 助手 (20124779)
多田 道彦 大阪大学, 医学部, 教授 (90093434)
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キーワード | 低酸素 / 虚血耐性 / マンガンスーパーオキシドジスムターゼ / アンチセンスオリゴヌクレオチド |
研究概要 |
研究内容 本年度の研究の目的は1)低酸素負荷によるフリーラジカル消去系酵素誘導の確認2)フリーラジカル消去系酵素誘導と虚血耐性獲得との関連であり、これらの検討をラット新生児培養心筋細胞を用いて検討した。 1)短時間(1時間)の低酸素負荷-再酸素化刺激により、Mn-SOD活性及び蛋白量は再酸素化24時間後に有意に亢進し、かかる誘導はCキナーゼ阻害剤により抑制された。これらのことより、低酸素、再酸素化刺激後24時間においてMn-SODはCキナーゼ系を介して合成が誘導されることが認められた。 2)Mn-SODが誘導される再酸素化24時間後に再度長時間の低酸素再酸素化刺激を与えると培養液中のクレアチンキナーゼ(CK)値は低酸素負荷群では無負荷群に比し有意に減少し、心筋細胞の低酸素耐性現象が認められた。ここで、Mn-SODmRNAに対するアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドを投与するとMn-SODの誘導は完全に抑制されるとともにCK値の減少は消失した。以上より、低酸素耐性獲得にはMn-SODの誘導が中心的な役割を果たしていると考えられた。
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