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1993 年度 実績報告書

自己伸縮する内皮細胞の分子機構の存在と病態生理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 05454280
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

上田 清悟  (財)東京都老人総合研究所, 細胞生物学部門, 研究員 (00160169)

研究分担者 松下 哲  東京都老人総合研究所, 酵性化学部門, 研究員
大坪 浩一郎  東京都老人総合研究所, 臨床病理学部門, 部長 (20012718)
キーワード内皮細胞 / Clチャンネル / Caチャンネル / 形態変化 / プロテインキナーゼC / プロテインキナーゼA / 接着分子 / 透過性
研究概要

1.情報伝達系によるECの伸縮機構
CAMPを増加するisoproterenolやforskolin,cholera toxinが牛の肺動脈内皮細胞の収縮様変化を惹起した。細胞volumeは、10〜30分でコントロールの約1/5と著明に縮小した。また、wash out では30〜60分でもとに復し内皮細胞の伸縮機構を示した。また、PKCを阻害するstaurosporine、H-7やsphingosineが同様に、培養ウシ肺動脈、ヒト臍帯静脈、ウシ毛細管内皮細胞の収縮様変化と脱落を来すことを認めた。Cl^-チャンネル阻害薬NPA自身、100uMの低濃度では内皮細胞の収縮様変化を起こした。
2.内皮細胞の伸縮機構とCI^-チャンネル
内皮細胞のwholecell patch-clampによる検討では、電位に直線関係を示すC1電流を認めた。CAMPやPKC阻害薬、Cl^‐チャンネル阻害薬NPA(100UM)添加すると、直ちにCl^‐電流を抑制した。内皮細胞の単一細胞内の[C1‐]iをCl^‐イオン蛍光指示薬SPQをもちいてArgus100CA画像解析にて測定すると、著しく減少した。この時、EC内Ca^<2+>濃度は上昇しなかった。
以上のことより内皮細胞の伸縮は細胞volumeの変化に基づくもので、volumeの減少はC1^‐チャンネルを介したCl^‐ effluxによるものであることを明らかにした。またCl^‐チャンネルは細胞内Ca_<2+>によらずPKAとPKCによるリン酸化の調節により制御されることを示す。内皮細胞の伸縮機構はpermeabilityと障害のメカニズムを示すと考えられる。今後、細胞骨格と接着分子のかかわりを明らかにする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 上田清悟: "血管内皮細胞とClチャンネルによる進展調節機構" Japanese Circulation Journal. 57. 1175-1179 (1993)

  • [文献書誌] 上田清悟: "Neuropeptide CGRPの血管内皮細胞SE用" 心臓. 123. (1991)

  • [文献書誌] S.Ueda: "Chlorite efflux in cyebi AMP-inaucet configurationel ahorye of boruri peilmanry endithedl cells" Cireulation Keseareh. 66. 957-967 (1990)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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