研究課題/領域番号 |
05454304
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
濱本 研 愛媛大学, 医学部, 教授 (50026895)
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研究分担者 |
奥村 明 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (50233474)
村瀬 研也 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (50157773)
木村 良子 愛媛大学, 医学部, 助教授 (50195385)
棚田 修二 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40116950)
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キーワード | ヨード131リピオドール / 肝細胞癌 / 肝細胞癌治療 / 動脈塞栓術 / 内部照射 |
研究概要 |
肝細胞癌の動脈塞栓治療に用いられる塞栓物質リピオドールを放射性ヨード(^<131>I)で標識して投与し、腫瘍部に必要充分の放射線量を内部照射して癌組織を根治する方法を確立する。 1.腫瘍動物モデルの作成:本年度においてラット肝細胞癌のAH66tc細胞株を呑龍ラットに移植して肝細胞癌モデルの作成を試み、これを作成した。 2.ラット肝動脈カニュレーション:富山医科大学薬学部薬学設計教室にて指導を受け、製剤投与時のカテーテルの挿入位置、挿入方法およびその後の管理について充分手技的に習熟した。 3.^<131>I標識リピオドール作成:濃縮乾固した^<131>INaとエタノールおよびリピオドールを加えて加熱反応させ、陰イオン樹脂で精製し無菌ろ過を行って作成した。反応率は90%以上であった。これを動脈よりラットに注入するため水性造影剤イオパミドールをリピオドールと同比重にしたものを等量加えて、エマルジョンを作成した。その際の粒子の品質についてイオパミドールの量、振盪速度および回数について検討して、同量混合および25回のポンピング振盪で満足すべき結果を得た。すなわちエマルジョンについては溶解性、粒子性および安定性を検討し、さらに再現性、無菌性、被曝防止および貯蔵条件についてそのプロトコールが作成できた。術者の被曝を避けるため自動操作が必要と考えられた。 結論、:初年度の検討では、肝細胞癌動物モデルの作成、動物肝動脈内塞栓物質投与方法および^<131>I標識リピオドールの作成とその投与準備を行った。動物への投与、臓器分布、腫瘍組織の吸収線量の評価などについては第2年次に計画している。
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