研究課題/領域番号 |
05454305
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
久保 敦司 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051771)
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研究分担者 |
尾川 浩一 法政大学, 工学部, 助教授 (00158817)
中島 真人 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20051766)
中村 佳代子 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (20124480)
天野 隆弘 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (90118901)
福内 靖男 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10051476)
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キーワード | SPECT / 画像処理 / 透過型CT / 吸収補正 / 散乱補正 |
研究概要 |
本年度は、提案する吸収補正法を実際の臨床レベルで活用することに主眼をおいて、データ収集上必要となるさまざまなパラメータを決定したり、ソフトウェアの開発を行なった。 まず、臨床SPECT装置でのソフトウェア開発に関しては、SPECT装置上で吸収補正ができるようにソフトウエアの開発を行ない、以前開発した散乱線補正のソフトウェアとも組合せ両者を使用できる環境にした。 次に、提案する吸収補正法の有効性および臨床適用に関する実験的検討は、以下の手順で行なった。 1。定量性に関する基礎的実験(円柱ファントムおよび脳ファントム) 2。外部線源の放射能を決める実験 3。データ収集時間と画質に関する実験 4。被曝線量に関する実験 5。TCT/ECTデータの同時収集に関する実験 これらの実験より、データ収集のための様々なパラメータを決定し、臨床的な実験をボランティアによって行なった。また、データ収集に関する4つのプロトコルを検証し、データ収集のための検査時間の短縮法について検討を行なった。これらの結果より、提案する吸収マップを利用した吸収補正法を施行することにより、放射能の絶対値計測が可能であり、それを容易に臨床に応用できるということが明らかとなった。
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