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1994 年度 実績報告書

ヨード造影剤の副作用に関する免疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454306
研究機関順天堂大学

研究代表者

片山 仁  順天堂大学, 医学部, 教授 (80053007)

研究分担者 宮内 輝幸  順天堂大学, 医学部, 助手 (90219725)
平野 隆雄  順天堂大学, 医学部, 講師 (10165186)
奥村 康  順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
キーワード造影剤 / ヨード造影剤 / 副作用 / インターロイキン4
研究概要

われわれのこれまでの研究結果から、マウスのIgE抗体産生系に対して、水溶性ヨード造影剤がアジュバント効果を有する可能性が高いことが分かった。すなわち、インターロイキン4(IL-4)誘導性免疫反応が深く関与しているものと推察される。この可能性を別の面から検証するため、抗IL-4物質(anti-IL-4)投与の影響を調べた。今回の研究では、anti-IL-4として11B11(elven-B-eleven)を用いた。動物はBALB/cマウスである。実験群は次のとおりである。第1群DNP-KLH+Alum、第2群DNP-KLH+Alum+Iopamidol(ヨード造影剤)、第3群DNP-KLH+Alum+11B11,第4群DNP-KLH+Alum+Iopamidol+11B11、第5群DNP-KLH+Alum+RatIgG_1、第6群DNP-KLH+Alum+Iopamido+RatIgG_1である。解析はELISA法で行った。結果をみるとやはり5週目の血清(2nd immunization後1週)でIopamidolのアジュバント効果が示唆された。さらにanti-IL-4を加えると、このアジュバント効果は低下する結果が得られた。すなわちIopamidolのアジュバント効果は、IL-4誘導性免疫反応に深い関わりを持つことが示唆されたものと考えられる。
造影剤の副作用の多くは、その高浸透圧性によるが、臨床的には軽症から中等度のものが多く、生命の危険にさらされるようなものは例外的である。他方、重篤ないし致死的な副作用は、アナフィラキシ-様反応であり、頻度は低いものの反応は瞬間的であり、治療にうまく反応しないものが多い。後者のエベントを解明するためにも、どうしても免疫学的側面から研究を発展させなければならないと思っている。本年度は都合により多くの実験を繰り返すことができなかったが、平成7年度は最終年度でもあるので、未実施の実験を済ませ、論文発表をしたいと考えている。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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