研究課題/領域番号 |
05454307
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
宍戸 文男 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60250114)
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研究分担者 |
古賀 雅久 放射線医学総合研究所, 治療診断部, 医師 (60215217)
影山 和廣 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (30152606)
星 宏治 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (50145629)
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キーワード | NMR / 脳血流量 / MRI |
研究概要 |
測定法の問題点に関して、昨年度に問題となった点を改良した方法により、正常者の全脳血流量値を求めるために、引き続き放射線医学総合研究所において、Gyroscan S-15(Philips社)を使用して、正常被験者26例の測定を行った。また、本法の臨床的価値向上を目的として、現在核医学的検査として常用されている脳血流分布シンチグラフィ(脳血流SPECT)との併用による局所脳血流量測定法を立案し、測定を試みた。 本法による正常者の全脳血流量は599±128ml/min、平均脳血流量は44.4±9.6ml/100ml/min、という値を得た。この値はこれまで報告されている他の方法による値と近似しており、昨年の問題点は解決されたと考えられる。^<123>I-IMPを用いた脳血流SPECTとの比較では、本法では平均脳血流量が43.1ml/100ml/minであるが、動脈血1回採血によるIMPオートラジオグラフィ法では36.3ml/100g/minであった。 また、IMPの分布画像から非観血的に局所血流量を求める方法として、本法で求めた平均脳血流量値を利用して算出する方法で求めた局所脳血流量は、前頭葉皮質が48-49ml/100ml/min、側頭葉皮質が53-54ml/100ml/minという値であった。これらの値はこれまでの他の測定法で得られた皮質正常値に近い値を示している。 以上から、本法は脳血流SPECTとの併用により安全かつ簡単で、比較的精度良く局所脳血流量測定が行える臨床的価値のある方法であることが確認されたと考える。
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