研究課題/領域番号 |
05454311
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山口 成良 金沢大学, 医学部, 教授 (00064501)
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研究分担者 |
川崎 康弘 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (80242519)
小林 克治 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (50221239)
古田 寿一 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (80190156)
和田 有司 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (30175153)
地引 逸亀 金沢大学, 医学部, 助教授 (60110532)
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キーワード | 精神分裂病 / 長期予後 / haloperidol decanoate / 直接検診 / 抗精神病薬 / 初回入院 |
研究概要 |
精神分裂病の治療において最も問題になるのはその予後である。金沢大学医学部神経精神医学教室ではこれまで数回にわたり直接検診による精神分裂病の長期予後に関する研究を行ってきたが、今回は、昭和62年9月持効性抗精神病薬haloperidol decanoateが発売されたのを機会に、4週間に1回投与という方法が、薬物のコンプライアンスとともに、精神分裂病の予後にどのような影響を及ぼすかをretrospectiveに研究し、持効性抗精神病薬登場前の予後研究結果と比較検討することを本研究の目的とした。 平成5年度の研究として、調査研究対象として昭和53年初めから平成4年末の15年間に金沢大学医学部附属病院神経科精神科に初回入院して退院した患者のうち、精神分裂病と診断された302名を調査研究対象とした。 具体的には、 1.昭和53年初めから平成4年末までのすべての入院病歴を調査して、上記の調査研究対象に該当する患者の住所、年齢、性別、発病時の症状、入院時の症状、入院後の経過、治療方法、退院時状態などをすべて摘記した。 2.上記の摘記された者について、入院中または退院後、haloperidol decanoateの筋注療法を受けているものと受けていないものをpick upした。 3.上記の対象者の現住所を確かめ、訪問の可否について、本人または家族にあらかじめ許可を求める作業を行った。 4.Informed consentを得られた患者について訪問面接による直接検診を行った。 5.採血の許可を得られたものについてはhaloperidolの血中濃度を測定した。 6.haloperidol decanoateの筋注療法の有無による予後について、現在データベースを作成し、比較検討中である。
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