研究課題/領域番号 |
05454343
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
堺 秀人 東海大学, 医学部・内科学第七教室, 教授 (80102846)
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研究分担者 |
矢野 直裕 東海大学, 医学部・内科学第七教室, 助手 (40246103)
遠藤 正之 東海大学, 医学部・内科学第七教室, 講師 (10147134)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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キーワード | 慢性糸球体腎炎 / サイトカイン / in situ hybridization / 活性酸素 / TGF-β / IL-6 / IL-12 / IFN-γ |
研究概要 |
平成五年度より七年度までの三年間に表記の研究課題に基いて多くの成果が挙げられた。それらを大別すると以下の7つとなる。 1.ヒト腎生検組織における遺伝子発現を視認する新しい方法の開発:ヒトの腎生検組織上での遺伝子発現をin situ hybridization法によって視認する方法として、非放射性物質を用いた安全で特異性の高い方法を世界ではじめて開発することに成功した。 2.活性酸素の関与機序の解明:日本において各種腎炎中最多頻度を占めているIgA腎症患者において、患者血中に増加するIgAが多核白血球上のFcαレセプターを誘導して活性酸素を発生させる事を示した。 3.TGF-βの関与形態の解明:慢性腎炎における腎機能低下の主要原因である糸球体メサンギウム領域の拡大をもたらすサイトカインとして注目されているTGF-β1のmRNAが糸球体内のメサンギウム細胞とボ-マン嚢で発現し、組織障害度と平行していることが判明した。 4.IL-6の関与形態の解明:メサンギウム細胞の増殖を促進する作用を持つIL-6がIgA腎症では組織障害度と平行してmRNAの発現を示すが、非炎症疾患の糖尿病性腎症では反比例していた。 5.免疫グログリン産生に関与するサイトカインの同定:IgA腎疾患者ではIgA産生を促進する機序としてIL-4とsCD23が主要な働きをしていることを示した。6.コラーゲン代謝因子の関与:メサンギウム拡大に伴ってIgA腎症ではその分解酸素ならびに抑制物質のmRNA発現が増加していた。7.サイトカイン関与状態の集大成:多くのサイトカインを検証した結果、IL-4,IL-12およびINF-γが糸球体硬化機序に関与していることが明らかとなった。以上よりこれまで不明であった慢性糸球体腎炎におけるサイトカインの具体的な関与状況が明らかとなった。
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