研究課題/領域番号 |
05454355
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
秋吉 毅 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70038660)
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研究分担者 |
中島 秀彰 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (20253528)
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90203249)
有永 信哉 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70151181)
上尾 裕昭 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70150430)
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キーワード | 遺伝子治療 / 遺伝子移 / インターリューキン2 / レトロウイルスベクター / SCIDマウス |
研究概要 |
本年度は以下の基礎的検討を行った。 1.、サイトカイン(特にIL2)cDNAをplasmid vector(pRc/CMV)を用いて、ヒト胃癌株化細胞に移入するtransfection assayを行うこと、およびその移入効率、安定性、DNA、蛋白 レベルでの解析等行った。その結果、ある程度の効率で移入が認められサイトカン産生も認められたが、その期間は短期間(約60日)であった。したがって、より効率よく長期にわたる移入を行うには、viral vectorを用いることが必須と考えられた。 2.pBlueScriptに組み込まれたIL2cDNAを制限酵素で切りだし、LTRpromotorを持つレトロウイルスベクターpGEM5 neoに組換えた。この際、IL2cDNAの3'下流にあるpoly A signalを除くための工夫を行った。更に各種サイトカンcDNA(IL2,TNF-a,IFN-g)の組み換えを試みるとともに、現在packaging cellPA317へのtransfection assayを進めているところである。 3.無血清培地を用い、ヒト癌、特に各種消化器癌の初代培養を試み、4〜5種類の培養を得ている。更にSCIDマウスを併せて検討したところSCIDマウスを用いることによりより効率よく、培養株が得られる可能性が示唆された。この点についてさらに検索中である。
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