研究概要 |
EGFR geneのpromoter領域においてSP-1結合部位および転写開始部位を含む26bpの領域を標的とするantigeneを作成した。antigeneとしてsense(EGFR26-1)、antisense(EGFR26-2)、およびG・Tのみで構成したものをsense,antisense各々にantiparallelな方向(EGFR26-3,EGFR26-4)で作成した。gel shift assay法によって三重鎖DNAの形成を検討したところ、標的配列のsenseとantiparallelなantigene(EGFR26-2,EGFR26-3)によって三重鎖DNAの形成が認められた。human glioma cell lineであるU251MGおよびU87MGを対象とし、培養上清中にホスホロチオエート修飾を行ったantigeneを投与した。U87MGおよびU251MGにおいて5μMのantigene(EGFR26-2,EGFR26-3)によりEGFRのmRNA発現が抑制され,同時に細胞増殖阻害効果が観察された。さらにU87MGでは2μMのEGFR26-2の投与によってapoptosisの誘発が示唆された。
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