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1993 年度 実績報告書

泌尿器癌の悪性度に及ぼす受容体型癌遺伝子c-erbB-2とそのリガンドの意義

研究課題

研究課題/領域番号 05454430
研究機関秋田大学

研究代表者

加藤 哲郎  秋田大学, 医学部, 助教授 (40004642)

研究分担者 守山 正胤  東京大学医科学研究所, 病理学研究部, 助手
佐藤 一成  秋田大学, 医学部, 医員(臨床医)
寺田 邦彦  秋田大学, 医学部, 講師 (60197796)
キーワードc-erbB-2 / heregulin / neu differentiation factor / urogenital cancer / urinary bladder cancer / renal cell cancer
研究概要

c-erbB-2遺伝子は泌尿器癌では膀胱癌または精巣腫瘍で過剰発現し,癌の増殖と進展への関与が示唆されている。本遺伝子産物は受容体型膜蛋白であるため,その活性化のためにはリガンドの結合が必要である。最近クローニングされたhuman NDFはc-erbB-2のリガンドのひとつと考えられている。そこで膀胱癌においてc-erbB-2とhuman NDFの発現を検索し,両者の相互作用について検討した。
膀胱癌と正常粘膜から抽出したDNAとRNAをサンプルとして,human NDFのcDNAをプローブとしたサザンブロットハイブリダイゼーションにより遺伝子の解析を行うとともに,cDNAの塩基配列をもとにオリゴヌクレオチドプライマーを合成し,RT-PCRによりhuman NDFの発現を検索した。
その結果,膀胱癌ではc-erbB-2とhuman NDF遺伝子に増幅あるいは再編成といった異常は認められなかった。RT-PCRでは膀胱癌と正常組織の全てにc-erbB-2の発現がみられたが,正常組織より癌に発現量が多かった。また,human NDFも膀胱癌,正常組織ならびに膀胱癌株細胞(5637)において低レベルの発現がみられた。以上の結果から,膀胱癌にはc-erbB-2とhuman NDFの自己分泌機構が存在すると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤一成,加藤哲郎 他: "泌尿器癌におけるhuman NDFとc-erbB-2の発現" 第52回日本癌学会総会記事. 218 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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