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1993 年度 実績報告書

前立腺肥大症の発育および症状発現に関する前立腺間質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05454432
研究機関東京大学

研究代表者

森山 信男  東京大学, 医学部(分), 講師 (80143501)

研究分担者 栗本 重陽  関東労災病院, 泌尿器科, 医員 (30225271)
植木 哲雄  東京大学, 医学部(分), 助手 (60184917)
キーワード前立腺肥大症 / α1-アドレナリン受容体 / 加齢
研究概要

前立腺肥大症は間質の疾患であるが、前立腺肥大症の症状発現には、α1-アドレナリン受容体を介した間質内平滑筋の役割も大きい。近年、α1-アドレナリン受容体のサブタイプ(1A,1B,1C)の構造が解明された。
本年度はまず基礎実験として、ラットの前立腺におけるα1-アドレナリン受容体の加齢による変化を検討した。α1-アドレナリン受容体の阻害剤であるYM617のトリチュウムラベル体を用いた結果では、親和性は生後8週目のラット、52週目のラット、ならびに104週目のラット間には差が無かったが(それぞれ、115.8±9.1,100.5±5.8,116.4±9.8pM)、Bmaxは104週目のラット(11.0±1.2 fmol/mg protein)では生後8週目(37.0±4.3 fmol/mg protein)ならびに52週目のラット(37.2±3.4 fmol/mg protein)に比べて有意に低下していた(submit to Urological Reseach)。
さらにヒト前立腺で尿道に対して垂直方向に摘出した標本でも、円周方向に摘出した標本でも各種α-アドレナリン受容体に対する収縮性に差が無いことを証明した(submit to General Pharmacology)。
また、肥大前立腺におけるα1-アドレナリン受容体のサブタイプを検討するために、α1Bに選択的に結合すると云われているCECで前立腺組織をあらかじめpreincubationし、上記のYM617のトリチュウムラベル体を作用させた。その結果、オートラジオグラフィーによる局在実験でも、結合実験でもCECに感受性があるものは約30%すぎず、大半はα1Aないしα1Cであることが判明した(submit to Urological Reseach)。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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