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1994 年度 実績報告書

アンチセンスRNAによるGnRH発現制御機構の解明とその臨床的応用の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 05454441
研究機関山梨医科大学

研究代表者

加藤 順三  山梨医科大学, 医学部, 教授 (80082121)

研究分担者 毛利 直子  山梨医科大学, 医学部, 助手 (70262673)
平田 修司  山梨医科大学, 医学部, 講師 (00228785)
キーワードGnRH遺伝子発現 / GnRH mRNA / アンチセンス SH-RNAs / ラット / 脳
研究概要

ラット脳各部位におけるGnRH mRNAに対するantisense RNAs(SH-RNAs)の検出を試みた。この結果、平成6年度までにその存在を明らかにしていたSH2 RNAに加えてSH1 RNAの検出に成功し、さらに、このSH1 RNAがラット脳各部位に広汎に分布していることを明らかにした。
一方、antisense RNAs(SH-RNAs)の生理的機能を解析するうえで、GnRH sense mRNAとの相互作用についての研究が重要であると考えられたので、GnRH sense mRNAの構造解析を行なった。この結果、exon1-2-3-4、ならびにexon1-intron A-exon 2-3-4、という従来より報告されてきたGnRH sense mRNAsに加えて、-intron A-exon2-3-intron Cという構造を有するGnRH sense mRNAが存在していることを初めて明らかにした。
以上の成績から、ラット脳においてGnRH遺伝子は複数の異なった構造を有するsenseならびにantisense転写物が転写されており、それが相互に作用することによりGnRHの遺伝子発現を調節している可能性が極めて強くなったといえよう。次年度以降、さらに、antisense RNAsの生理学機能について、in vitroの系を確立して検討する予定である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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