研究概要 |
平成7年度までにHELLP症候群における肝動脈攣縮の病態について検討した。その結果液性因子はエンドセリン、神経系は交感神経、血球系では血小板と白血球が欠管攣縮に対して重要な役割を果たしていることが判明した。 妊娠ラットを用いて腹腔神経節に様々な刺激(LPS,KCl,物理的)を加えたところ、血圧が上昇し蛋白尿の出現、肝酵素の上昇、血小板の減少というHELLP様症状が得られた。妊娠家兎においても同様の症状が得られた。更に肝組織像はヒトのHELLP症候群と類似の所見であった。つまりHELLP症候群動物モデルの作成に成功した。
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