研究課題/領域番号 |
05454451
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
丸尾 猛 神戸大学, 医学部・付属病院, 助教授 (60135811)
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研究分担者 |
房 正規 神戸大学, 医学部・付属病院, 助手 (40243315)
松尾 博哉 神戸大学, 医学部・付属病院, 助手 (60229432)
片山 和明 神戸大学, 医学部・付属病院, 講師 (70112084)
望月 眞人 神戸大学, 医学部, 教授 (80030922)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 卵巣顆粒膜細胞 / 胎盤人口ホブラスト / 成長因子 / 癌遺伝子 / 受容体 / 増殖 / 分化 / サイトカイン |
研究概要 |
人口ホブラストと癌遺伝子ならびに成長因子の関連では、人口ホブラストがEGFを産生分泌すること、しかもこのEGFの産生分泌は甲状腺ホルモン (T_3)添加で増加することを認め、成長因子相互間のinteractiontが胎盤人口ホブラスト機能の中で重要な役割をはたすことが明らかとなった。また人口ホブラストでのc-eib-Aとc-eib Bの発現は妊娠初期絨毛で高いことを認め、甲状腺ホルモン受容体ならびにEGF受容体の発現レベルに符合した。 原始卵胞と一次卵胞での顆粒膜細胞の自律的増殖にc-mycとc-eib Aは重要な役割を担うが、TeSH刺激が不可欠な二次卵胞以降の顆粒膜細胞の増殖と分化は卵巣内局所因子であるEGFとIGF-Iによって推進的に、TGFβとTNFαによって抑制的に調節されるのに対し、卵巣外成長因子のT_3とinsulemはFeSH作用の増幅因子として働くことを明らかにした。 T_3顆粒膜細胞のEGF,IGF-I産生とこの受容体レベルを高め、T_3の卵胞作用はEGF,IGF-Iをシグナルとしたacetocnine系を介する可能性が示唆された。 EGFとTGFβならびにTNFαの作用中心は、卵胞発育に伴い顆粒膜細胞の増殖能調節から分化機能調節へと変化することが明らかとなった。 胞発育に伴い顆粒膜細胞のGLUT発現が増加し、至適強度のT_3はその誘導因子として働く可能性が示唆された。 TNFαがPポトーシスと卵胞の発育に関与する可能性が示唆された。 今後、女性生殖器細胞の増殖と分化の制御機構の解明には各種の局所因子と内分泌因子の相互作用の裨抑が必要と考えられる。
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