研究課題/領域番号 |
05454457
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
佐藤 和雄 日本大学, 医学部, 教授 (80010180)
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研究分担者 |
大谷 香 日本大学, 医学部, 助手 (40246872)
早川 智 日本大学, 医学部, 助手 (30238084)
坂元 秀樹 日本大学, 医学部, 講師 (80158922)
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キーワード | 子宮体癌 / 癌遺伝子 / ホルモン依存性腫瘍 |
研究概要 |
初年度では子宮体癌の転移に関連があると考えられるC-erbB-2遺伝子産物の受容体について、その発現の調節についての研究を行なった。まず体癌の転移リスク因子と考えられるエストロゲン非依存性増殖についてc-erbB-2発現との関連を調べた結果、エストロゲン依存性株ではc-erbB-2の発現がフォルボールエステル(TPA)にて容量依存的に刺激されるのに対し、非依存性株では常にc-erbB2発現が高く、TPAに不応性であることを発見した。 最近ではc-erbB-2受容体の細胞外領域にエストロゲンが結合すること、そしてその後チロシンリン酸化活性が上昇することが明らかにされたが、この系はエストロゲン非依存型株では機能していないことが示唆される成績を得ている。 さらにc-erbB-2遺伝子の5′flanking領域では、非定型的なエストロゲン結合領域があるが、この塩基配列がエストロゲン受容体と結合することを明らかにした。 この結合領域の機能的意義については現在検討中である。
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