研究課題/領域番号 |
05454470
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
北澤 克明 岐阜大学, 医学部, 教授 (20009484)
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研究分担者 |
谷口 徹 岐阜大学, 医学部, 助手 (30179840)
杉山 和久 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (80179168)
山本 哲也 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (50134581)
富田 剛司 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (30172191)
直原 修一 岐阜大学, 医学部, 助教授 (50115408)
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キーワード | 緑内障 / 視神経乳頭 / 網膜視神経線維層 / 時間周波数特性 |
研究概要 |
ヒト緑内障眼を対象として、緑内障濾過手術後および各種眼圧下降薬投与後の視神経乳頭および網膜神経線維層のパラメータの変化を視神経乳頭画像解析装置を用いて検討した。濾過手術前後の観察により、乳頭辺縁面積、陥凹容積、陥凹深度、網膜神経線維層高などのパラメータに有意の改善の認められることが明らかにされた。また、各種眼圧下降薬投与後の視神経乳頭パラメータの検討では、眼圧が5mmHg以上下降した場合にのみ、視神経乳頭画像解析装置により捉えられるパラメータの変化(改善)が認められることが明らかにされた。 隅角レーザー照射によるサル実験緑内障眼の視神経乳頭画像解析装置を用いた検討では眼圧上昇とその持続期間に応じて、乳頭辺縁面積、陥凹容積、陥凹深度、網膜神経線維層高の変化が認められるとともに、血管鋳型標本により視神経乳頭近傍の毛細血管の減少の傾向が確認された。 フリッカー感度測定装置を用いて正常眼圧緑内障患者64例64眼(29〜80歳)の時間周波数特性を検討したところ、初期緑内障患者では、周波数25〜35Hzの範囲で有意な時間周波数特性値の低下を認めた。中期以降の緑内障患者では、周波数10〜55Hzの広い範囲で有為な時間周波数特性値の低下を認めた。視野欠損のタイプによる時間周波数特性値の変化については、25〜45Hzの範囲ではdiffuse typeのほうが、localized typeやmixed typeに比べて強い時間周波数特性値の低下を示すことが明らかにされた。
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