研究分担者 |
西田 保裕 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60237708)
永田 啓 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90164433)
山出 新一 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40117916)
佐々本 研二 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80112514)
稲富 昭太 滋賀医科大学, 医学部, 名誉教授 (90124742)
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研究概要 |
本年度は,予備実験として,ゴーグルによるHead mounted display(HMD)の製作,ディスプレイのためのコンピュータシステムの構築,ソフトウエアの開発を行った.HMDはいくつか市販されているが,いずれも高価で,しかもわれわれの目的とする眼球運動の検出ができないものである.このため,現有するアイマークレコーダにディスプレイを取り付け,特殊な光学系で観察する装置を開発した.ディスプレイには予備実験の結果,0.7インチの液晶ディスプレイが適当であることが分かった.さらに,HMDに超小型のテレビジョンカメラをとりつけて外界を写し,実際の外界と同じ像をディスプレイに呈示する装置を作成した.これにより,正常な両眼視差,逆の視差,視差なしの3条件について,正常被験者と斜視被験者について比較実験を行うべく準備中である. コンピュータシステムはMacintoshとPC-98によって構成し,ディスプレイおよび眼球運動処理のためのソフトウエアを開発した. われわれはすでにFundus Haploscopeを開発したが,これにより,コンピュータディスプレイを呈示して,それを見る時の眼底を赤外線テレビジョンで観察し,眼球運動を測定することができる.Fundus Haploscopeは固定した装置であり,HMDのような頭部を動かして外界に関わっていくことはできない.われわれは,Fundus Haploscopeを用いて,種々の眼球運動を測定し,HMDによる仮想現実の場合の眼球運動と比較した.
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