研究概要 |
研究計画(1)正常ラット虹彩毛様体に発現しているサイトカイン遺伝子の解析であるが、まずラット虹彩毛様体でのサイトカイン遺伝子発現をPCR法を用いてごく微量なサンプル、即ちラット眼1眼ないし2眼から解析する実験方法を確立し、解析を開始した。 また、(5)のラットに実験的ぶどう膜炎を起こす方法もリポポリサッカライドを注射してブドウ膜炎を起こす方法が確立された。 このモデルおよび実験方法を用いて、ブドウ膜炎発症早期のサイトカイン遺伝子発現(インターロイキン1α、インターロイキン1β、腫瘍壊死因子)を検討した。また、実験計画(4)のIn situ hybridization法による検討も行い、興味ある結果を得た(英文雑誌に印刷中)。同様の実験を同一モデルを用いて他のサイトカインでも行い、結果を解析中である。 (2)ラット房水中サイトカインのELISAによる解析、(3)免疫組織化学によるサイトカイン眼内局在の検討に関しては現在進行中である。(2)に関しては、ELISAだけではなく、バイオアッセイも開始している(IL-1,TNF,TGF-β)。 今年度は上述のサイトカインについてELISA、免疫組織化学の実験を進めるほか、他のサイトカインについても各種の検討を進めてゆく予定である。さらに、サイトカイン相互の関係を調べるため、あらかじめ各種薬剤、サイトカインやサイトカインの抗体を投与しての新しいモデル作りと、それを用いた研究も計画している。
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