継代培養した家兎角膜実質細胞を、コラーゲンゲル内に培養する。培養液中にInterleukin 1を添加すると、その濃度に応じてコラーゲンの分解が促進した。また用いた角膜実質細胞の数に応じてコラーゲン分解は昴進した。この時同時にInterleukin 1 Receptor Antagonistを添加すると、Interleukin 1 Receptor Antagonistの濃度に応じてInterleukin 1により昴進したコラーゲン分解が抑制された。全コラゲナーゼ活性はコラーゲン分解にほぼ比例していたが、Interleukin 1添加により誘導されたコラゲナーゼはその大半が活性型でありInterleukin 1により活性型コラゲナーゼの分泌が促進されることが明らかとなった。Interleukin 1によりコラゲナーゼのmRNAが増加するかどうかについて検討するために現在培養した家兎角膜実質細胞からのmRNAの抽出を行なっている。
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