研究課題/領域番号 |
05454483
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
嶋武 博之 東邦大学, 医学部, 教授 (40010110)
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研究分担者 |
牧野 駿一 自治医科大学, 医学部, 助教授 (30157169)
佐地 勉 東邦大学, 医学部, 助教授 (50120275)
井上 玲 東邦大学, 医学部, 講師 (10151599)
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キーワード | myc系がん遺伝子 / N-myc遺伝子 / 抗N-Myc抗体 / 抗pan-Myc抗体 / サンドイッチ型ELISA / 神経芽腫 / 小児固型腫瘍 |
研究概要 |
ヒトmyc系がん遺伝子(c-myc,N-myc,L-myc)のうちN-myc遺伝子は特定の小児がんにのみ発現しており、その発現の有無を調べることによりがんの診断が可能となる。我々は、前年度までに、高感度で特異性の高い抗N-Mycポリクローナル抗体および抗pan-Mycポリクローナル抗体とELISA用標準タンパクN-pan-Myc融合タンパクを作製した。今年度は、主としてサンドイッチ型ELISA法の確立のための条件検討およびモノクロナール抗体の作製を行った。遺伝子工学的手法により作製したN-Myc抗原を用いて3種のモノクロナール抗体(抗N-Myc抗体)を得、ウェスタンブロット法によりそれら抗体の特異性を検討したところ、いずれのモノクロナール抗体もELISA法には不適であった。そこで、前年度に作製した2種のポリクローナル抗体を用い、標準タンパクの検量曲線を作成したところ10〜200ng/mlの範囲での検量に成功した。つぎに、N-myc遺伝子増幅神経芽腫細胞株5種および非増幅神経芽腫細胞株3種や非発現細胞株3種を用いて試料の調製法等の諸条件を検討し、それら細胞株のN-Mycタンパク量を測定した。神経芽腫細胞株ではN-myc遺伝子増幅非増幅に関わらず高値を示した。 今後、感度を上げるための測定系の改良が思われるが、これまでに達成し得た測定系で、臨床検体中のN-Mycタンパク量を求め、予後判定等への有用性について検討していきたい。
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