研究課題/領域番号 |
05454494
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
吉村 文信 愛知学院大学, 歯学部・微生物学講座, 教授 (50001962)
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研究分担者 |
西方 真 北海道大学, 歯学部, 教務職員 (00150243)
池田 健 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80241131)
尾関 正美 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80090124)
小佐野 悦雄 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80110998)
日比 栄子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50097606)
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キーワード | Porphyromonas qinqivalis / 付着因子 / 血球凝集素 / 線毛 / 線毛遺伝子 / 発現蛋白質 / トランスポゾン / 欠損変異体 |
研究概要 |
本菌線毛の形態形成に関与する遺伝子群の同定と機能の探索を進めてきた。線毛の主要構成蛋白質遺伝子(fimA)の下流域には少なくとも2つの遺伝子(遺伝子産物として50k-Daと80-kDa蛋白質)が存在し、線毛の微量成分であると考えられている。fimAの下流域のDNA塩基配列を決定する研究が完成した。この仕事から、fimAと50-kDa蛋白質遺伝子の間に新しい小さなオープン・リーディング・フレーム(ORF)が見つかり、少なくとも大腸菌内で発現していることが確認された。80-kDa蛋白質遺伝子の下流にも小さなORFが見つかった。やはりこれも大腸菌内で蛋白質として発現した。発現蛋白質のアミノ末端のアミノ酸配列の分析を行いこれを確認した。これら遺伝子の塩基配列分析結果は論文として投稿中である。 トランスポゾンを使って線毛欠損変異株の分離とその解析に着手した。Tn4351を本菌に転移させ、エリスロマイシン耐性の多数のトランスコンジュガントを単離し、さらにその中から線毛欠損株をコロニー・イムノブロット法でスクリーニングした。10株以上の欠損株を獲得し、現在この変異株の詳しい解析を進め、変異がfimA領域に生じているのか否かについて検討している。解析した6株の中で、fimA上流域、下流域に変異があるものが、それぞれ1株、この領域の外にあるものが3株得られている。さらに正確な変異の位置を決定する計画である。 西方がフロテアーゼ活性を持つ血球凝集素(HA/P)を精製し、その活性部位を特異的阻害剤を使って決定した。池田らはhap遺伝子の塩基配列の決定をほぼ完了した。尾関らは、線毛関連遺伝子を分断した変異株を単離してこれを解析している。
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