研究課題/領域番号 |
05454515
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
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研究分担者 |
野口 和行 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90218298)
梅田 誠 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90193937)
渡辺 久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (40143606)
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キーワード | ICAM-1 / VCAM-1 / ELAM-1 / 免疫染色 / RT-PCR法 / 成人性歯周炎 |
研究概要 |
歯周炎の歯肉局所におけるintercellular cell adhesion molecule 1(ICAM-1)、vascular cell adhesion molecule 1(VCAM-1)、およびendothelial leukocyte adhesion molecule 1(ELAM-1)といった細胞接着分子の発現異常の有無を明らかにすることを目的として、成人性歯周炎患者および健常者から歯肉組織を採取し、検討をおこなった。 採取した歯肉は速やかにOCTコンパウンドに包埋し、これらの凍結組織よりクリオスタットにて連続切片を作製して抗ICAM-1抗体、抗VCAM-1抗体、および抗ELAM-1抗体を用いて免疫染色を行なった。その結果、歯周炎患者歯肉において、ICAM-1は血管内皮細胞、単核球、および線維芽細胞に、ELAM-1は血管内皮細胞と一部の単核球に陽性所見を認めた。しかしながら、VCAM-1においては明らかな陽性所見は得られなかった。 一方、切片作製時に得られる削除片よりRNAを抽出し、revearse transcriptaseによってcDNAとした後、ICAM-1、VCAM-1、ELAM-1およびインターナルコントロールであるβ-actinの各遺伝子に特異的なプライマーを用いてサーマルサイキュラーにて35サイクル増幅し(RT-PCR法)、アガロースゲル電気泳動法にて解析した。その結果、ICAM-1およびELAM-1のmRNAの発現は、健常歯肉と比較して顕著に亢進していることを明らかにした。また、免疫組織染色の結果と同様に、VCAM-1のmRNAの発現はごくわずかであった。 以上の結果より、成人性歯周炎局所においては、特にICAM-1およびELAM-1が病態形成に関与していることが示唆された。
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