研究課題/領域番号 |
05454515
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
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研究分担者 |
野口 和行 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90218298)
梅田 誠 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90193937)
渡辺 久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (40143606)
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キーワード | 歯周疾患 / 臨床診断 / 治療疾患 / DNAプローブ / 歯周病原性細菌 / Porphyromonas gingivalis / Bacteroides forsythus / Actinobacillus actinomycetemcomitans |
研究概要 |
これまでの細菌学的検索により、Porphyromonas gingivalis、Actinobacillus actinomycetemcomitansといった一部の特異的な細菌群が歯周病原性細菌として歯周疾患の発症ならびに進行に関与していることが明らかにされている。しかしながら従来の培養法を用いた細菌の検出法では、設備、労力、費用などの点から、臨床の場で歯周疾患の診断や治療効果の判定へ応用することは困難であった。これらの問題点を解決する方法として、細菌の持つDNAに相補的な塩基配列を有するDNAをプローグとして用いて細菌を同定する手法が開発され、より迅速に、簡単に歯周病原性細菌が検出できるようになった。本研究は非放射性DNAプローグを用いた歯周病原性細菌検出キットAffirm DP^<TM>を培養法と比較し、臨床への応用の可能性を検討するともに、健常者および歯周疾患患者より得た臨床サンプルに応用し、Bacteroides forsythus、P.gingivalis、A.actinomycetemcomitansの検出を行い、さらに歯周疾患の症状との関連性について検討した。培養法との比較ではB.forsythus、P.gingivalisについて同等の検出能が示された。また、Affirm DP^<TM>によるB.forsythus、P.gingivalisの検出結果とポケット深さなどの臨床症状との関連性も認められた。A.actinomycetemcomitansについては検出数が少なかったため、十分な検索は行えなかった。しかしながら、Affirm DP^<TM>は培養法に比較して短時間で簡便な細菌の検出が可能で、B.forsythus、P.gingivalisに関しては臨床症状との関連性も認められたことから臨床診断、治療効果の判定に有効である可能性が示唆された。
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