研究概要 |
1.SDS-PAGEを分析 A.a.Y4株を30℃,37℃,42℃,50℃で3時間培養した全面体をサンプルとし、SDS-PAGEしたゲルをクマシー染色し、デンシトメーターにて分析した。温度が高くなるにしたがい合成タンパク量が増加したことを示すバンドが何本か認められたが、その中でも代表的なものが4種類あった。特に64KDaタンパク質が最も急激に増加しており、30℃培養のものに比較して50℃培養のものは、OD値で約2倍の値を示した。A.a.Y4株を各々の温度で0分.1時間,2時間,3時間,6時間培養した全菌体をサンプルとし、SDS-PAGEを行いクマシー染色した。同ゲルの64KDaタンパク質に焦点を合わせ、デンシトメーターにて分析した結果、3時間培養したものが最も多く64KDaタンパク質を合成していた。 2.モノクローナル抗体を用いたウエスタンブロット分析 各々の菌株を各々の温度にて3時間培養したものをサンプルとし、SDA-PAGEを行い、A.a.Y4株の64KDaタンパク質に対するモノクローナル抗体を用いて、ウエスタンブロット分析を行った。その結果、A.a.Y4株の64KDaタンパク質に対するモノクローナル抗体は、E.Coliの63KDaタンパク質(GroEL)と交差反応を示し、本タンパク質がGroEL様タンパク質であることが推測された。
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