研究課題/領域番号 |
05454532
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
宮崎 隆 昭和大学, 歯学部, 教授 (40175617)
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研究分担者 |
堀田 康弘 昭和大学, 歯学部, 助手 (00245804)
北村 政昭 昭和大学, 歯学部, 助手 (00234287)
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キーワード | 放電加工 / 数値制御 / CAD / CAM / デジタイザー |
研究概要 |
補綴物製作システムの中に放電加工を応用するために多方面からのアプローチを行なっている。コンピュータ支援の設計、加工システム(CAD/CAM)に結合するためには、大別して放電加工自体を数値制御(NC)化し、単純棒状電極を用いて創成加工する方法と、従来の形彫放電加工の電極作製にNC切削加工機を用いてCAD/CAMの手法を応用する方法があげられる。これら両面からのアプローチを行なう上で、例えばクラウンの製作を行なう場合は支台歯形状の座標入力が必要になる。そこで研究ではレーザ変位形を応用した歯冠デジタイザー装置を試作した。本装置は従来からの触針式のデジタイザーに比べて測定に要する時間がはるかに短縮できる。また精度についてはビーム径を100mum以内にしぼり、計測の再現性について現在実験を続行中である。加工については、すでに教室で試作済の3次元加工対応のNC放電加工機を用いて、歯冠形状のNC形彫放電加工の基礎研究を行なった。単純棒状電極を用いて歯冠形状の創成加工は可能であることが判明したが、チタンに対しては電極の消耗と加工時間の延長が問題点としてあげられた。従って、実用的には歯冠軸壁等へのミリングなど単純化された応用が望ましいと考えられ、現在実験を進めている。一方、電極製作にNCミリングを応用する方法は、効率の点で魅力ある方法である。今年度は切削性の良好なグラファイトを用いて、単純化された支台歯形状の電柱を作製し、チタンに対して放電加工を行ない電極の消耗等を衷心に基礎研究を行なった。電極の交換は不可欠であるが、消耗を考慮した電極形状をコンピュータで設計すれば、かなり作業能率や精度も向上すると考えられる。次年度は電極製作用の小型スライス盤を試作し、電極製作のCAD/CAM化を進めていく予定である。
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