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1993 年度 実績報告書

咀嚼機能を営む人工歯根外周の骨と血管構築の変化に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454536
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

太田 義邦  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50066974)

研究分担者 池 宏海  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30222855)
戸田 伊紀  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (20197891)
岡田 成賛  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30160675)
諏訪 文彦  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (30067178)
奥田 仁志  大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (70067148)
キーワードDental implant / Microvascularization / Repairing of wound / Bone / Monkey
研究概要

目的:歯科インプラント材として生体親和性の高い材質にはアルミナセラミック材とチタニウム材がある。多結晶アルミナ多孔質構造に対する骨組織と微細血管構築の両者を同時観察できる標本を作成し、今までに報告した生着固定にいたる骨と血管の変化を基本とし、上部構造を装着した機能下での生着固定した下部構造についてこれらの要素を3次元的に検索した実験結果を報告する。チタニウム材でも同様に実験と観察を進めている。
材料・方法:成ニホンザルを用い、多結晶多孔質アルミナシリンダー型人工歯根を下顎臼歯部中間一歯欠損部に植立した。機能下では植立後1、4、16週毎に金パラジュウム単独冠の上部構造を装着、1、2ケ月経過したものについて、アクリル樹脂微細血管注入(Y.Ohtaら、1990)を行い、骨組織・微細血管鋳型を作成し、走査電顕(JSM.T-300型)で観察した。光顕観察用の未脱灰研磨標本はTechnovit7200樹脂に包理し、マイクログラインデイング機MG-4000Aによって作成している。
観察結果:植立後1週で上部構造を装着した場合はインプラント体は装着3日後顎骨内に沈下し、さらに4週間経過してもpore内には血管や骨の新生がみられなかった。沈下しなかった例では装着5週後に単結晶アルミナのポスト部から歯頸部にかけてクリアゾーンが認められた。植立後16週に上部構造を装着したものでは、インプラント界面周囲は厚い新生骨板と太い骨小柱で完全に取り囲まれていた。非機能下で多孔質アルミナ人工歯根の生着には10週を要し、広い外周組織の生着も考慮した場合、上部構造装着時期は植立後3ケ月が重要な時期といえるが、実験を通じて目下確認中である。これについては次年度には成就させたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Ohta: "Comparative changes in microvascul ature and bone during healing of implant and extraction sites" Journal of Oral Implantology. 19. 184-198 (1993)

  • [文献書誌] 江原,雄二、諏訪,文彦、太田,義邦: "多孔質アルミナセラミックの実験的インプラント後の骨と血管の新生に関する研究" 歯科基礎医学会雑誌. 35. 76 (1993)

  • [文献書誌] 武田,憲明、諏訪,文彦、太田,義邦: "HAP・Al_2O_3溶射インプラント材植立後の骨修復と微細血管構築に関する実験的研究" 歯科基礎医学会雑誌. 35. 77 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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