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1994 年度 実績報告書

ヒドロキシアパタイトの組成と骨伝導能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454542
研究機関神戸大学

研究代表者

島田 桂吉  神戸大学, 医学部, 教授 (70010204)

研究分担者 井口 新  神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
高橋 伸彰  神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
寺延 治  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (40127379)
キーワードMAP顆粒 / 骨伝導能 / 骨原性細胞 / MC3T3-E1細胞 / 培養 / Mg / トリチウムチミジン
研究概要

1.骨原性細胞の培養素を用いてヒドロキシアパタイトの骨親和性の検討
骨原性細胞には、マウス新生仔頭蓋冠由来の骨芽細胞様細胞MC3T3-E1細胞を用いた。ヒドロキシアパタイト(以下HAP)顆粒を1mg:1mlの割合で、2-MEM内に浸漬させ、CO_2インキュベータ内に留置し、14日後にMediumを採取、MC3T3-E1の培養液中に希釈濃度をかえて添加した。48時間後に1μCiのトリチウムチミジンを添加し、72時間後に培養細胞に取り込まれたトリチムウチミジンの比放射活性を測定した。
その結果、HAP顆粒を浸漬させたConditioned Mediumを添加した群では、添加するMediumの濃度に比例して、2-MENだけを用いて培養したコントロール群より、トリチウムチミジンの取り込みが増加した。これは、Medium内にMAPを浸漬させることにより、MC3T3-E1細胞の増殖能が促進することを示すものである。
Mgガヒドロキシアパタイトの骨伝導性および安定性に与える影響について
つぎに、培養液中のMg濃度を変化させてMC3T3-E1細胞を培養し、同様にトリチウムチミジンの取り込みを測定したところ、添加するMgの濃度に比例して取り込みは増加した。これは、MgがMC3T3-E1細胞のトリチウムチミジンの取り込みを促進させるものと考えられる。
以上の結果より、骨芽細胞様細胞MC3T3-E1は、添加したConditicned Mediumの濃度に依存して増殖の刺激が引き起こされているところから、HAPは骨原性細胞に対してその活性に有利に作用することが示唆された。また、HAP中に含まれる少量のMgは、これら細胞の活性を阻害するのではなく、むしろ促進的に作用するものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内藤 勲: "軟組織中でのHAP顆粒周囲における細胞動態の検討" 日本口腔インプラント学会雑誌. 7. 71-76 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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