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1995 年度 実績報告書

口腔癌に対する生体防御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05454543
研究機関九州大学

研究代表者

篠原 正徳  九州大学, 歯学部, 講師 (90117127)

研究分担者 竹之下 康治  九州大学, 歯学部, 助教授 (50117157)
久保 秀郎  九州大学, 歯学部, 助手 (00205121)
中村 誠司  九州大学, 歯学部, 講師 (60189040)
キーワードリンパ球サブセット / 細胞接着分子 / T細胞レパトア
研究概要

研究経過
1)リンパ球サブセットの解析:口腔偏平上皮癌症例において各種モノクローナル抗体(CD3, CD4, CD8, TNFαβ, CD20, NKH1などに対する)を用いて、サブセットを同定する。
2)リンパ球機能の解析:各種刺激での増殖活性ならびに癌細胞に対する細胞障害活性を検討する。
3)細胞接着分子の検討:凍結切片にてVLA1^〜6,ならびにVCAM-1, ICAM-1, ELAM-1, HCAMについて検索し、T細胞の坑原認識と活性化における接着分子の役割について検討する。
4)T細胞のレパトアの解析:腫瘍部浸潤T細胞のレセプターを解析し、口腔癌に特異的に反応しているV領域ファミリーを同定する。
5)癌細胞DNA量の測定:凍結癌組織を用い、フローサイトメトリーで細胞当りのDNA量を測定し、口腔癌DNA aneuploidyの発現率やPloidyパターンを同定する。
6)生検組織のパラフィン切片において、組織型、組織学的悪性度を判定する。
7)生検組織で細胞外基質の状態とMMP-1, -2, -3, -9, TIMP-1, -2の関連性を免疫組織染色を行って検討する。
研究結果
1)リンパ球サブセットの解析:腫瘍部浸潤リンパ球CD2_+, CD3_+, CD4_+, T細胞レセプターαβ+、であったが、活性化されたT細胞は少数であった。
2)リンパ球機能の解析:自己やalloの癌細胞に対する著明な細胞障害活性は認められなかった。
3)細胞接着分子の検索:細胞外基質の出現状態とVLA1^〜6の関連性ならびに転移とVLA2, 3, 6出現との関連性が示唆された。VCAM-1, ICAM-1, ELAM-1, HCAMについては、転移との明瞭な関連性は認められなかった。
4)T細胞レパトア-の解析:末梢血と対比してVβ5.2, Vβ6が優位に出現していた。
5)癌細胞DNA量の測定:口腔癌の転移傾向と腫瘍細胞のDNA aneuploidyの発現率やPloidyパターンの間に関連性が示唆された。
6)組織学的悪性度の検討:腫瘍の転移と組織学的悪性度との間に相関性が認められた。
7)MMP, TIMPと転移との相関:MMP, TIMPの発現量と転移との間に関連性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 篠原正徳,他: "下顎歯肉癌の臨床的免疫組織学的検討-頚部リンパ節転移と各種転移因子について" 口腔腫瘍. 7. 70-78 (1995)

  • [文献書誌] 深川淳至,他: "口腔偏平上皮癌T1症例における頚部リンパ節転移の免疫組織学的検討-組織学的悪性度細胞外基質出現状態と頚部リンパ節転移の関連性について" 口腔腫瘍. 7. 60-69 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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