研究課題/領域番号 |
05454562
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
松本 光生 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (00084294)
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研究分担者 |
清末 晴悟 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (60225092)
柳父 益能 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50230280)
河合 悟 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (70214583)
廣瀬 武尚 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (90218842)
伊東 隆三 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (90122770)
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キーワード | 食物硬度 / 下顎 / 側方偏位 / 顎関節部 / 病理組織学 / 形態学 / ラット |
研究概要 |
本年度は、ラットを固形食、練食および液状食で飼育するとともに、独自に考案、試作した自動下顎運動器具を用いて咀嚼運動を行わせ、成長期ラットの顎関節における変化について病理組織学的ならびに形態学的な検討を行うことにある。食物硬度差の違いによって飼育したラット上顎右側臼歯部に、咬合斜面板を装着し、さらに自動顎運動器具を装着して下顎の側方偏位際の顎関節の反応の違いを検討した。その結果、前年度において認められた顎関節における組織変化がさらに顕著に認められた。また装置を併用したことによる上下顎骨の形態学的変化についても検討した。咀嚼時に下顎を右側に偏位させる斜面板を下顎切歯に装着しさらに強制的に開閉口運動を行わせる装置を、毎日20分間(300回/分)併用し下顎の右側偏位を行った。装置装着後一週間にて屠殺し、超軟X線装置にて上下顎骨を撮影した。撮影したフィルムは、イメージスキャナーにてコンピュータに入力し、画面上にて計測点と計測角度を指示し測定し検討した。その結果、1.短期間の装置使用にも拘らず、上顎骨では、角度計測において実験群と正常対照群を比較すると、切歯骨正中部の右側偏位が有意に認められた。2.実験群において、下顎骨の距離計測値Kd-dg,Kd-id,Kd-PMの左右差に有意差が認められた。以上のことから強制的開閉口運動を行った群では、短期間により著名な顎骨および顎関節部の変形を生じさせることができることがわかった。さらに軟食群になるにつれてその影響が強く現れることが示唆された。
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