研究課題/領域番号 |
05454568
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
市川 厚 京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)
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研究分担者 |
福井 哲也 京都大学, 薬学部, 助教授 (90111971)
杉本 幸彦 京都大学, 薬学部, 助手 (80243038)
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キーワード | プロスタグランジンI_2 / cDNA / プロスタグランジンE_2 / 情報伝達系 / 腎臓 / Northern blotting |
研究概要 |
[I]PGI_2受容体の構造と情報伝達機構の研究:マウスPGE_2受容体遺伝子cDNAを用い、ホモロジースクリーニングによりマウスPGI_2受容体cDNAをクローニングした。cDNAから受容体の一次構造を推定した。また、cDNAをCHO細胞に発現させ、PGI_2受容体はGs(cAMP)とPT感受性Go([Ca^<2+>]_i)を介する情報伝達を行うことを明らかにした。 [II]PGE_2受容体のサブタイプの構造と機能の研究:マウスPGE_2受容体サブタイプのEP_1、EP_2、EP_3の遺伝子cDNAをすべてクローニングし、それらの一次構造を明らかにした。それらをCHO細胞に発現させ、各々Ca^<2+>系、cAMP促進系、cAMP抑制系と共役することを明らかにした。 [III]PGI_2とPGE_2受容体の体内分布と組織分布の研究:PGI_2とPGE_2受容体cDNAを用い、Northern blotting techniqueで各受容体のmRNAの発現量をマウス各臓器、組織分布において明かにした。腎臓において近位、遠位、ボウマン嚢、各尿細管細胞、間質細胞で3種類のPGE_2受容体サブタイプが特異的な組織分布をしていることを明らかにした。 以上、研究計画に従い、PGI_2とPGE_2受容体の構造と機能の一端を解明した。
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