研究課題/領域番号 |
05454568
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
市川 厚 京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)
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研究分担者 |
杉本 幸彦 京都大学, 薬学部, 助手 (80243038)
根岸 学 京都大学, 薬学部, 助手 (60201696)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | プロスタグランジン / 受容体 / PGE_2受容体 / PGI_2受容体 / G蛋白 / PGF_<2α>受容体 |
研究概要 |
本研究はプロスタグランジンの生理作用を発現する仕組を受容体の構造と受容体に共役する情報伝達から解明したものである。プロスタグランジン(PG)は構造の類似した多種類の生理活性脂質であるが、本研究においてはPGE_2、PGI_2、PGF_<2α>各受容体について、その遺伝子cDNAをクローニングし、それを動物細胞に発現させ情報伝達系との共役を明らかにすることができた。いずれの受容体も細胞膜を7回貫通するペプチドであり、G蛋白と共役することが推定された。明らかにされた各受容体の構造と情報伝達系を次に要約する。 (1)PGE_2受容体:マウスのPGE_2受容体には3種のサブタイプ(EP1、EP2、EP3)があり、受容体間のアミノ酸ホモロジーは25〜35%と低い。EP1は既知でない未同定のG蛋白と共役し、カルシウムチャネルを介して細胞外Ca^<2+>を細胞内に取り込む。EP2はGsと共役し、cAMPの増大を起こす。一方EP3はGiと共役して活性化したアデニル酸シクラーゼを阻害する。3つのサブタイプ受容体のmRNAは組織により異なる発現分布をするが、腎臓においてはEP1は主に集合管に、EP2は糸球体メサンギウム細胞に、EP3は遠位尿細管管腔細胞に各々特徴のある発現をしている。EP3には、C末端ペプチド鎖のみを異にするイソフォーム体が3〜4種類存在する。イソフォームは共役するG蛋白の種類、情報効率が異なる。 (2)PGI_2受容体:ヒトPGI_2受容体は386個のアミノ酸より成る。マウスPGI_2受容体とのホモロジーは73%であるがEP1、EP3とは約30%である。Gsと共役してアデニル酸シクラーゼを活性化する。 (3)PGF_<2α>受容体:マウスPGF_<2α>受容体は366個のアミノ酸より成る。この受容体は、妊娠マウス卵巣の黄体に局在する。PGF_<2α>により細胞内Ca^<2+>濃度を増大する。
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