研究課題/領域番号 |
05454571
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
池沢 宏郎 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (40080163)
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研究分担者 |
小林 とも子 名古屋市立大学, 薬学部, 助手 (70214533)
塚本 喜久雄 名古屋市立大学, 薬学部, 講師 (20183478)
田口 良 名古屋市立大学, 薬学部, 助教授 (20080210)
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キーワード | ホスホリパーゼB / スフィンゴミエリナーゼ / PI特異的ホスホリパーゼC / Penicillium notatum / Bacillus cereus / Bacillus thuringiensis / 酸素蛋白質一次構造 / 酵素活性部位 |
研究概要 |
1.Bacillus cereusのスフィンゴミエリナーゼの一次構造と活性の相関の解析 PDBのデータに基づき、スフィンゴミエリナーゼの一次構造を既知の蛋白質のものと比較した結果、本酵素の構造は、牛膵デオキシリボヌクレアーゼI(DNase I)と相同性があることが示された。X線結晶解析により判明しているDNase Iの三次構造上に本酵素の一次配列を3D-1D法により乗せて調べた結果、151,296位のヒスチジン、295位のアスパラギン酸が活性に重要である可能性が示された。そこで、ヒスチジンをアラニンに、アスパラギン酸をグリシンに変えた3つの変異体酸素を、部位特異的変位により作製し検討したところ、これらのアミノ酸が触媒活性および溶血活性に必須であることが明らかとなった。 2.真菌Penicillium notatumのホスホリパーゼBのGPIアンカー蛋白質としての構造特異性および遺伝子の発現 本酵素の遺伝子を大腸菌に導入し、抗体で調べた結果、不活性型の蛋白質として発現していることが確認された。また、GC-MSによる分析から、本酵素が分子内にイノシトールを含むGPIアンカー蛋白質であることが示された。一方、本酵素がスフェロプラストの膜表面上で自己のアンカーを分解し、自己触媒的に膜から遊離することを明らかにした。 3.Bacillus thuringiensisホスファチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼCの大量生産系の構築 本酵素遺伝子をBacillus brevisのホストーベクター系で発現させ、蛋白質としてもとの菌の培養の約500倍の収率で得ることが出来た。
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