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1994 年度 実績報告書

在宅酸素療法患者の訪問看護の専門性と患者・医療者・供給企業の連携モデルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454590
研究機関札幌医科大学

研究代表者

横手 芳恵  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (80200905)

研究分担者 嘉屋 優子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (70260776)
キーワード在宅酸素療法 / ケア システム / 訪問看護 / 在宅ケア / 専門性 / ケアモデル / セルフケア教育
研究概要

初年度明らかにした「HOT患者ケアシステムの基本構造」概念モデルが、妥当で、有効なモデルかを研究協力病院の看護実践に適用し、患者のニーズ判断とケア評価に使用して検討した。結果はこれまでのニーズ判断より広がりのある視点がもてること、情報をシステムの関係性で関連をもって捉えられるため、判断しやすく、迅速に対応できることが判明した。
また、概念モデルの検討にあたって、すでに実践報告されている「ケアシステム」について、過去10年間の文献を分析し、比較検討した。既存のケアシステムはケア提供者からのサービスの流れを示すものが多かった。本モデルのようなケアシステムに、患者・家族を位置つけ、ケア需給の関係を構造的に捉えていたものはなかった。この結果は第14回日本看護科学学会で発表した。
さらに、「HOT患者ケアシステムの基本構造」を社会システム理論の観点から再考察し、ケアの供給と需要の関係に生じる役割とその社会化、あるいはシステムの高度化を検討した。その結果、医療者・業者・患者・家族の役割関係において、患者と家族の持つ役割の重要性とその内容を明らかにした。この患者・家族役割はそれぞれのサブシステムのレベル、つまり、在宅での健康管理・生活適応・生活欲求の次元で捉えることができた。これらに対応したケアの供給と、ケアシステムを活性化することが、看護の専門性として問われることがあきらかになった。この結果は第5回日本呼吸管理学会学術集会で発表するべく申請予定である。
一方、上述の研究成果をふまえて、患者・家族役割としてのセルフケア学習を効果的にする教育プログラムの開発を検討中である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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