研究課題/領域番号 |
05454615
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小野 勇一 九州大学, 理学部, 教授 (60037166)
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研究分担者 |
伊澤 雅子 琉球大学, 理学部, 助教授 (10192478)
土肥 昭夫 九州大学, 理学部, 助手 (80091247)
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キーワード | 対馬国定公園 / 自然環境保全 / 野生生物保護 / ツシマテン / ツシマヤマネコ / チョウセンイタチ / 行動圏解析 / 生息地利用様式 |
研究概要 |
本研究課題の目的は、動物地理学的に貴重な動植物が分布している対馬の自然環境保全と野生生物保護についての新しい技術の開発にある。具体的には生態系食物連鎖の最上位に位置する3種(ツシマヤマネコ、ツシマテン、チョウセンイタチ)に焦点をあて、人間活動も含めた自然環境の修復、維持管理の方策を考える。初年度である当該年度は、上記3種が共存する調査地をこれまでの資料と理地踏査によって決定した。まず調査地において3種の食性とその重複度を糞分析によって明らかにした。その結果、最も重複度の高い、keyとなる餌動物として森林性のノネズミの重要性が指摘された。そこで3種の生息環境の典型的な植生による分類を行い、各植生ごとの小哺乳類の生息密度の変化を知るための調査を開始した。3種の行動圏および生息地資源利用様式解析のためのテレメトリー調査も次年度以降継続する予定である。
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