研究概要 |
1)単環性芳香族炭化水素化合物(MAH)多重分解性細菌の分解性に関する酵素学的解明(分担:八田) Rhodococcus RHAl株(旧HA101株)のBiphenylおよびBTEX(Benzene,Toluene,Ethylbenzee,Xylene)分解の共通中間体であるカテコールを開裂するオキシゲナーゼが異なることをアミノ酸レベルで明かにした。 2)多環性芳香族炭化水素化合物(PAH)分解細菌の分解遺伝子の解析(分担:滝澤) P.putida OUS82の多環性芳香族炭化水素化合物分解オペロン(pah)の転写を負に制御する遺伝子をクローニングした。また,P.aeruginosa PaK1pahオペロンの各構造遺伝子を完全に同定し、酵素反応レベルでその特性を明かにした。 3)2,4,6-トリクロロフェノール(TCP)分解系遺伝子の構造解析(分担:浄原) TCP分解に於ける第2段階に関与する酵素6-Chlorohydroxyquinol-1.2-dioxygenasの遺伝子(hadC)をクロニングし、塩基配列を決定した結果、その遺伝子は948塩基から成り、分子量34,591の316アミノ酸からなるタンパク質を 4)分解系酵素の単離精製(分担:山中) P.pickettii DTP0602の初発酵素遺伝子hadA,-Bの遺伝子産物を精製し、N-末端アミノ酸配列を決め、脱塩素には両タンパク質が必要成ことを明かにした。
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